国際バカロレア (International Baccalaureate)取得と大学進学

5. 大学受験について

イギリスの大学への受験は基本UCASというウェブサイトを通じて行われる。アカウント作成やパスワード設定などは学校がやってくれる。

国際バカロレア2年生の10月ごろ、志望の大学や学部を決める。先生と相談して、今の成績や活動をみて決める。UCASでは、最大で5校しか願書を出せないので絞る。基本大学のウェブサイトには、入学に必要な国際バカロレアの成績が明記されているので、それを参考にする。UCASの願書締め切りは国際バカロレア2年生の1月15日である。

次に、Personal statement という4000文字の自己紹介文を書く。それと、先生からの生徒に対する評価と10月時点の成績で5月の試験で取れると思われる成績を大学に送る。
願書が通れば大学からconditional offerがもらえる。これは、大学側が提示した条件を満たせば入学を認めるというもので、例えば「physics HL, chemistry HLで6以上、合計点が35点以上」など。ここまででだいたい1月。
五月の試験でconditionを満たせば晴れて合格。(試験結果の発表は7月5日)

ケンブリッジ大学、オックスフォード大学は応募する生徒が桁違いに多いので願書締め切りは10月15日。そこから面接や大学が指定した試験などが入ってくる。チャレンジしたいなら国際バカロレア1年生からの考慮が必要。

アメリカについて

私はアメリカの大学に一つも出願していないので、詳しい事は分からないが、ざっと以下のような違いがある。

  • 先生の評価の文が長い。イギリスの場合は複数の先生の意見を一人の先生(基本進路相談の先生)がまとめるというもの(4000文字)。しかしアメリカの場合は複数の先生が1ページ分ほどの推薦を書く。
  • 予想成績だけで合格する事もある。personal statement、先生の推薦、予想成績、またはその他の課外活動などが評価されればいきなり合格ということである。この場合、五月の試験でちゃんとdeplomaが取れていれば(24点以上なら)ほぼ無条件で合格。
  • アメリカの大学はよりチャレンジ精神を見る。イギリスの大学が学術的な興味や国際バカロレアの成績を重視しているのに対し、アメリカの大学は多少成績が悪くとも難しい教科を取っていたり、クラブ活動に積極的に参加していたり、課外活動を多くこなしていたりなどといった勉強以外の部分をしっかり見る。
ほかのEU内の大学に進学する場合

国によっては国際バカロレア以外の試験や推薦などが必要になるので注意しよう。視野に入れるなら早めに決めて対策を打つこと。スイスの大学はArtを含めたGroup6の教科やExtended Essay, Theory of Knowledge で得られるエクストラポイントを考慮しないような大学もあるので気をつけよう。

Gap Yearについて

国際バカロレア2年生の間に大学に出願せず、一年後に(5月の試験結果が出てから)出願するということ。一年空くのでGap Yearと呼ばれる。利点は、試験の結果が出てから出願できる。あとは、イギリスの大学では入学してすぐいきなり専門分野に絞って学習を進めていくので、自分が本当に大学で学びたいことを探す、というのも理由にある。「入るのは(比較的)簡単だが出るのが難しい」というのは本当のことなので学部は慎重に選ぼう。その一年間を使って海外の長期ボランティアに参加したりインターンシップに参加したりする生徒もいる。あとは、5月の試験結果が不本意に終わったときに11月に再受験するという生徒や、国際バカロレア2年生中に大学のことをするような時間がなかった、という生徒も。Gap yearの使い方は本当に自由なので自分に合った計画を立てよう。

進路

進路指導の先生と相談して決める。学校によると思うが、私が通っていたLAZでは国際バカロレア1年生の後期(12月、1月)に初めの相談があった。あとの進捗は生徒次第な部分が多い。やりたいことがはっきりしているなら成績を見たり大学を絞り込んだりPersonal Statementの草案を作ったりなどをすぐに開始する。決まっていない場合も、国際バカロレア2年生の10月ぐらいまでなら猶予があるのでよく考えよう。
スイスの学校からの進路はやはりイギリスやその他ヨーロッパの大学が多い。私の学校でもアメリカに進学する生徒は少数だった。

Tutorとは

国際バカロレアが始まるとまず初めにTutorとなる先生を決める。これは進路相談の先生とは違い、生徒の生活全てをサポートしてくれる先生だ。今するべきことや課題の進捗、学校や寮での問題点などについて話し合う。会う頻度は人によって違い、本格的にサポートが必要な生徒は週に一度、特に問題もなく自分でできるという生徒はほとんど会わないなんてこともある。国際バカロレア1年生以前からその学校にいるなら、前の学年の最後にTutorを希望する先生を何人か選び、そのリストに従って決まる。ちなみに生徒が遅刻したり無断欠席したり飲酒で捕まったりすると一番初めにTutorの先生に連絡が行く。

体験者プロフィール
Minami Kotani

小谷 みなみ
Minami Kotani

2017年国際バカロレア取得
Lyceum Alpinum Zuoz卒業
University College London 在学中

スイス留学 お客様の声:インタビュー

コンサルタントの紹介

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スイス留学なら実績のFES | 幼稚園 小学生 中学生 高校生

河野 瑠衣

スイス専任コンサルタント
(スイス在住)

スイスの教育環境に関心を寄せていた両親と祖父の意向を受け、13歳(中学2年生)で単独渡欧。サマーキャンプモンタナをはじめ、芸術家の集うモントルーに建つ、当時女子校であったSt. George's Schoolに編入。スイスで最初に設立されたパブリック・スクール(イギリス式名門私立校)の、伝統的且つ進取性に富む校風のもと、約2年を過ごす。
その後の1学年をスキップし、高校2年生に編入。編入先は、国際都市ジュネーブのCollege du Leman。各国から派遣される要人の子弟の為の教育機関として設立された背景を持つLeman校の、ワールドワイドな環境にて高校課程を2000年に修了。
大学進学もジュネーブに残りInternational University of Genevaに入学。経済BBAプログラムを専攻し、大学最終試験に含まれる研修を国連ジュネーブにて終える。
卒業後は、ジュネーブの現地企業にて金融業務に従事後、日本に帰国。
現在、FESスイス留学センターにて、ジュネーブを拠点としながら、スイス-日本を往復。人脈は各ボーディングスクールの代表・学校長をはじめ、現地金融機関、ホテル等と多岐にわたる。 経験者ならではの実体験に基づくコンサルティング・サポートと、欧州ベースならではのフットワークの軽い現地サポートを得意としております。


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五木田 美香

スイス専任コンサルタント
(東京在住)

スイス留学(College du Leman)をしていた兄の影響を受け、中学卒業後、ローザンヌに位置するBrillantmont International Schoolのサマースクール、アカデミックイヤーに入学。アメリカンディプロマの過程を取得し修了。卒業後は米国州立テンプル大学に入学。在学中にはスイス留学の経験を活かし、FESスイス留学センターのスイス専任コンサルタントとして2年間FESに在籍し卒業生ならではの経験や知識を元にお客様をサポート。大学卒業後はトムソン・ロイターを始めとするIT業界の営業・マーケティング職に6年間従事後、現在はFESスイス留学センターのスイス専任コンサルタントとしてFESに在籍中。