国際バカロレア (International Baccalaureate)取得と大学進学

3. 国際バカロレア — 教科以外 —

国際バカロレアはこれら教科以外にもやることがある

Creativity, Activity, Service(CAS)

課外活動。ボランティア活動やチャリティー、自分にとって新しいことにチャレンジする、など。国際バカロレア開始から最低でも18ヶ月間継続して活動する必要があり、合計で150時間はCASに充てる必要がある。これは一週間に大体3〜4時間である。
国際バカロレアの規定は150時間だが、時間の数え方は学校による。私が通っていたLAZでは、18ヶ月で12個の企画を終わらせる、というものだった。
企画をするときには活動のレポートを書く。そして、完了したら事前に約束したスーパーバイザー(先生、友人など)に完了のサインをしてもらう。
国際バカロレアが最終的に見るのはレポートのみで、実際にCASを完了したかどうかはCAS担当の先生が決める。

「企画とは具体的に何をすればいいのか」

CAS の企画はC reativity、Activity、Service の要素(うち一つでもいい)を含んでいる必要がある。

Creativity 創造性。「教室に飾る用の絵を書く」「ギターを習って、簡単な曲を弾けるようになる」など
Activity 活動。「地域の行事に参加する」「ダンスクラブに参加してコンテストに出る」など
Service 奉仕。「隣に住むおばあさんのために料理する」「夏季ボランティアに参加する」など

もっとシンプルな物でもいい。私がやったなかで一番くだらないのは「毛糸のポンポンでおもちゃを作る」という30分ぐらいで終わった物だが一企画としてカウントされた。
国際バカロレアでは地域のコミュニティと交流するような活動が評価されるが、こういった交流できるようなイベントは学校側がきちんと企画してくれているので安心だ。

作戦:国際バカロレア1年生で全部終わらせる!

私は12個の企画のうち11個を国際バカロレア1年生で終わらせ、最後の一つを国際バカロレア2年生でのんびり終わらせた(一応二年間継続して活動するということなので)。国際バカロレア2年生になると internal assessment やら5月の試験やらで慌ただしいのでCASなんてやってられない。比較的余裕のある国際バカロレア1年生中に済ませましょう。夏休みなどの長期休暇も時間を稼ぐチャンス。(後回しにしているとこれまた大変なことに。。)

欲を言うならば一つすごくちゃんとしたものをやってあとは小さい事で埋める、というのがいい。私は「ポストカードを作ってチャリティーとして販売、収益はストリートチルドレン援助団体に寄付する」という活動をし、合計1000スイスフラン以上売り上げた。学校内でのコンテストでも優勝した賞金を合わせ、最終的には3000スイスフラン超を寄付した。私の企画といえばこれ以外はクッキーを焼くだの刺繍するだの些細なことばかりで埋めたがひとつでしっかり活動したので文句は言われなかった。一つでもちゃんとしたものがあれば大学へのアピールもできるし一石二鳥。個人的にこれはおすすめする。

Extended Essay (EE)

課題論文。教科もトピックも自由。全て英語で最大4000語の論文を書き上げる必要がある。フォーマットも公式な論文の書き方に沿っていなければいけない。生徒自らが先生の元に行き担当になってもらえるよう頼む。例えば、私は化学の課題論文を書いたので化学の先生に頼んだ。トピックもリサーチも、先生はあくまで補助なので自ら率先して行わないといけない。

作戦:とにかく早く始めよう!

国際バカロレア入ったらすぐにでも担当の先生を決めよう。一人の先生は3人までしか生徒を持てないので、人気の先生はすぐに埋まってしまう可能性がある。国際バカロレア1年生以前からその学校で勉強しているならば指導がちゃんとしている先生を見分けられるのでおすすめである。教科もトピックも手早く決めて早めに始めよう。

教科は自分の好きなものを!大学で学びたい教科が決まっているならそれにしよう。大学へのアピールにできる。課題論文は本当に時間がかかるので取り組んでて苦にならないような、好きな教科とトピックが望ましい。楽しいとツラくないしいい論文が書けるしね。

理系教科ならとにかく早く行動に移そう。化学、物理などの教科は実験をして結果も論文でまとめるというのが評価が高くなりやすい。実験をするには時間がかかるので早く計画を立ててアクションを起こそう。私の実験は20時間以上かかり、一週間のうち5時間ほどしか取れなかったので4週間ほど論文自体に進展がない、という時期があった。私は早めに始めていたので問題にならなかったが、時間が足りなくなって提出期限を大きく超えてしまった生徒も多かった。

私が通っていた LAZ では、国際バカロレア2年生の10月ごろに1週間集中して課題論文を終わらせる期間があり、その最終日が提出期限だった。国際バカロレアの実際の期限は翌年3月ごろだが、フォーマットの確認や担当の先生からの評価など事務的な事も多いので早めに設定されていた。国際バカロレアの提出期限は一日でも越えると国際バカロレアの資格が取れなくなる文字通りdead lineなので後回しにしないようにしよう。

Theory of Knowledge (ToK)

知の理論。物事をどのように知るのか、どう認識するのかなどの哲学。認知科学のようなものだというと分かりやすい。課題としては1600語以内のエッセイ(トピックは6つのうちから選ぶ)と自分で決めたトピックに関してのプレゼンテーション(10分)。
プレゼンテーション 自分の体験や読んだ記事などから質問を発想して、その質問に答える、というもの。国際バカロレア2年生になってから開始される。
エッセイ 国際バカロレア2年生の9月1日に発表されるお題6つの中から1つ選んで1600語のエッセイを書く。
書いてある通り実際に課題に取り組むのは国際バカロレア2年生からであり、国際バカロレア1年生のクラスでは知の理論とは何か知るためのディスカッションが多い。

作戦:国際バカロレア2年生から本気出すべし!

哲学なので向き不向きがあり、説明しがたいのがこの教科である。しっくりくる子は国際バカロレア1年生のときからクラスのディスカッションにも積極的に参加できたり理論が腑に落ちたりととても楽しそうだった。しかし私は(頭がカタいので)国際バカロレア1年生では全くつかめず授業を聞くだけパニックに陥っていたので潔く(?)内職していた。

しかし、国際バカロレア2年生になりゴールがはっきりした途端きちんと取り組めるようになり、エッセイもプレゼンテーションも成功した。だからわからなかったら国際バカロレア2年生から本気出そう。これで間に合う。わからなくても大丈夫。でもわかるんだったら国際バカロレア1年生からちゃんとやろう。

CASにおいてはやったかやってないかしか評価されないが、EE とToKはAからEで評価がつき、その成績により最大3点が入る。(以下のマトリックスで算出)

ToK→
EE↓
A B C D E
A 3 3 2 2 1+落第の
可能性
B 3 2 1 1 落第の
可能性
C 2 1 1 0 落第の
可能性
D 2 1 0 0 落第の
可能性
E 1+落第の
可能性
落第の
可能性
落第の
可能性
落第の
可能性
落第の
可能性

Eについて:よほどひどくないと取れない成績なので普通にやってればまずありえない。

私の最終的な結果はToK、EEともにCで一点が入った。
この二つは作文な上に評価が(本来あってはいけないが)試験官によってだいぶ変わってしまうので学校の先生からの予想と外れることも多い。

ちなみに最終的な結果が出てから、選んだ教科の再採点を依頼することもできる。これで成績が変動することもある。

体験者プロフィール
Minami Kotani

小谷 みなみ
Minami Kotani

2017年国際バカロレア取得
Lyceum Alpinum Zuoz卒業
University College London 在学中

スイス留学 お客様の声:インタビュー

コンサルタントの紹介

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スイス留学なら実績のFES | 幼稚園 小学生 中学生 高校生

河野 瑠衣

スイス専任コンサルタント
(スイス在住)

スイスの教育環境に関心を寄せていた両親と祖父の意向を受け、13歳(中学2年生)で単独渡欧。サマーキャンプモンタナをはじめ、芸術家の集うモントルーに建つ、当時女子校であったSt. George's Schoolに編入。スイスで最初に設立されたパブリック・スクール(イギリス式名門私立校)の、伝統的且つ進取性に富む校風のもと、約2年を過ごす。
その後の1学年をスキップし、高校2年生に編入。編入先は、国際都市ジュネーブのCollege du Leman。各国から派遣される要人の子弟の為の教育機関として設立された背景を持つLeman校の、ワールドワイドな環境にて高校課程を2000年に修了。
大学進学もジュネーブに残りInternational University of Genevaに入学。経済BBAプログラムを専攻し、大学最終試験に含まれる研修を国連ジュネーブにて終える。
卒業後は、ジュネーブの現地企業にて金融業務に従事後、日本に帰国。
現在、FESスイス留学センターにて、ジュネーブを拠点としながら、スイス-日本を往復。人脈は各ボーディングスクールの代表・学校長をはじめ、現地金融機関、ホテル等と多岐にわたる。 経験者ならではの実体験に基づくコンサルティング・サポートと、欧州ベースならではのフットワークの軽い現地サポートを得意としております。


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五木田 美香

スイス専任コンサルタント
(東京在住)

スイス留学(College du Leman)をしていた兄の影響を受け、中学卒業後、ローザンヌに位置するBrillantmont International Schoolのサマースクール、アカデミックイヤーに入学。アメリカンディプロマの過程を取得し修了。卒業後は米国州立テンプル大学に入学。在学中にはスイス留学の経験を活かし、FESスイス留学センターのスイス専任コンサルタントとして2年間FESに在籍し卒業生ならではの経験や知識を元にお客様をサポート。大学卒業後はトムソン・ロイターを始めとするIT業界の営業・マーケティング職に6年間従事後、現在はFESスイス留学センターのスイス専任コンサルタントとしてFESに在籍中。