【2023年版】スイスでは英語は通じる？日本語のみで旅行はできる？

皆さんはスイスというとどんなことが思い浮かびますか？

• ハイジの国
• アルプスなど景色がきれい
• 物価が高い
• 時計が有名

などでしょうか。

他にも永世中立の国であり、比較的安全な国として旅行先としても人気があります。
少し前に日本でも流行った韓国ドラマ「愛の不時着」のロケ地としても有名で、実際にドラマが収録された地方では、今もアジアからの観光客で賑わっています。

旅行先として人気のスイスですが、その公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語とロマンシュ語というもので、英語は公用語ではありません。
憧れのスイスに行ってみたいけれど、果たして英語が通じるのかと躊躇している方もいらっしゃるかもしれません。

こちらの記事ではスイス在住30年の日本人女性が、現地の英語事情についてご紹介します。スイスへの旅行、留学、ビジネスなど渡航を考えている方のお役に立てたら幸いです。

通じる言語の種類や、利用割合

前にも述べたように、スイスの公用語は4つあり、話されている割合はそれぞれドイツ語 65%、フランス語 23%、イタリア語 8%、ロマンシュ語 はわずか1%です。最も広く話されているドイツ語は、正確には「スイスドイツ語」 というもので、チューリッヒ、バーゼル、ベルン、ルツェルン、ウーリ、ザンクトガレン、ヴァレー等のドイツ語圏で話されている口語です。「スイスドイツ語」といった統一された言語ではなく、州により発音、語彙の違いがかなりあり「方言」という方が近いかもしれません。

スイスでは英語が通じる？

国際企業や金融の中心であるチューリッヒや、国際機関の集まるジュネーブなどの都会（といっても東京から比べたら田舎ですが）ではもちろん、海外からの観光客で賑わう主要観光都市のホテルやレストランでは英語が通じます。それでも地方のレストランではメニューがドイツ語やフランス語のみで、英語のものがないところも結構あります。

現地の隠れ家的なレストランや可愛い雑貨店はおすすめですが、英語が通じないこともありますので注意が必要です。身振り手振りでやり取りしたり、スマホの翻訳アプリを使ったりしましょう。言葉が分からないからと法外な値段を請求されたりなどはありませんので、安心してチャレンジしてみてください。

地域による利用言語の傾向

では話されている言語が違う各都市で、通じる言語に違いはあるのでしょうか。

まず、州により発音、語彙の違いが大きいチューリッヒやベルン、バーゼルなどのドイツ語圏では、英語教育に力を入れていることもあり、英語が通じやすいようです。フランス語が上手な人も多いです。

ローザンヌやヌシャテルなどのフランス語圏の人はドイツ語が苦手という人が多いですが、フランス語なまりの英語を話す人はかなりいます。

イタリア語圏では英語よりもドイツ語を話せる人が多く、英語が通じないこともよくあります。

日本語しか話せなくてもスイスで生活できる？

日本語しか話せない状態でスイスの会社に派遣されたり、留学に来たりということはあるでしょう。その場合には会社なり、学校の人が助けてくれるのでなんとかなるでしょう。私もそんな日本人を何人か知っています。なんとかなるとは言いつつ、やはり言葉ができないと買い物や外食の際にも困るので、現地の言葉なり、英語が話せるようになる努力は必要でしょう。実際不便なので、現地に行くと勉強する気になり、皆さん上達します。

言語ができず困った時に頼れる先

スイスに旅行に行って、実際に言葉が通じず困った時、例えばお店であったなら周りで英語ができる人がいないか聞いてみるなどもできるでしょう。旅の恥はかき捨て、恥ずかしがらずに聞いてみましょう。

現地で病気や怪我などで病院に行かなくてはいけなくなった、という場合には通訳が必要になることもあるでしょう。そんな時にはベルンにあるスイス大使館や、ジュネーブ出張領事館事務所に連絡すれば、近くにいる日本人を紹介してくれたりするので、万一に備えて電話番号などをあらかじめ控えておきましょう。

まとめ

九州ほどの大きさしかない小国ですが、ヨーロッパの真ん中にあり、近隣諸国と比較しても犯罪率の低い治安のいい国としても知られているスイスは、旅行先として、留学先として昔から人気があります。雄大なアルプス、美しい湖、澄んだ空気、そんな中で過ごした体験は、きっと人生の宝物となることでしょう。

結論としては、スイスでは英語は大体通じるが、通じないこともある、ということになります。英語が通じなくて困った、という体験も楽しい旅の思い出となることでしょう。スイスに行ってみたいと思っている方、ぜひぜひいらしてくださいね。